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2008.5.6(火・祝)
25名で行ってきました!
「9条世界会議in関西」バスツアー

於:大阪・舞洲アリーナ

「憲法九条五月晴れ」

関西のうたごえの皆さんによる合唱「憲法9条五月晴れ」

歓迎アーチ

入り口には大きなアーチが・・・

「9条世界会議」にみき9条の会からは25人乗りバスをチャーターしてのツアーを企画。前日の幕張会場では1万5千人の来場で、3千人が会場に入れなかったという報道を聞いており、「関西は大丈夫かな?」と心配と期待が入り混じった気持ちで当日を迎えました。

晴天に恵まれたゴールデンウィークの最終日。当日にはめでたく25人目を迎え、満員御礼。帰省ラッシュなどを考慮し朝8時に三木を出発、しかし全然混雑もなくあっという間に舞洲が見えてきて、バスを降りたのはなんと9時過ぎ。

しかし会場にはすでにたくさんの人が…聞くところによると皆スタッフだそうな。200人ぐらいいると聞きましたが、これだけのイベントを準備・運営するのには、相当なご苦労があることでしょう。本当にありがとうございます。

ロビーには、様々な「九条の会」や平和運動をされている団体の展示、販売などのブースがたくさん・・・そして、いたる所に工夫を凝らしたいろんな展示がされていました。

展示ブースもいっぱい!
タペストリーも
通路にも人だかりが!

見ていただいたら分かるように、通路も人でごったがえし、通るのもやっとの状態です。

午前中は小会場で2つのワークショップがそれぞれ行われました。

客席右側も満席

右を向いても・・・

客席後側も満席

後を向いても・・・

客席左側も満席

左を向いても・・・満席!!

そして午後からはメインステージ。アリーナ席と、ぐるっと囲んだ2階の観客席と、計7,000席の大きな会場(兵庫県だとワールド記念ホールみたいな感じ)に、次から次へと入場してくる人、人・・・、最終的には7,500人以上が来場して用意していたパンフレットがすべてなくなってしまったそうです!

トップは関西のうたごえメンバーによる迫力ある合唱(トップの写真)で幕開け。続いて開会挨拶、幕張の報告など、お馴染みの小山乃里子さんの司会で進みました。

次に「新世代からのメッセージ」と題して、6人の若者が様々な立場から発言をしました。「憲法は空気のようにあたりまえにある存在」「憲法施行と同時に在日外国人は市民権がなくなった」「違う立場の人の意見も認める包容力を」「親の世代が守ってきた9条を受け継ぎたい」など、いろんな主張があり、それぞれなるほどなと思わせました。

そして前半の目玉でもありました海外ゲストのスピーチ。トップバッターはベアテ・シロタ・ゴードンさん。ベアテさんはここ数年何度も日本に来られていて有名になっておられますが、元GHQ職員で、憲法起草時に人権分野を担当し、中でも特に女性の権利を担当された方です。今回のツアーに当たって、ぜひともベアテさんのお話を生で聞きたい(見たい?)からと思って参加された方は多かったのではないでしょうか。ベアテさんは幼い頃にご両親と日本で生活しておられましたので(そのことがきっかけで憲法草案に参加)、流暢な日本語でお話しされました。とても上品な方で、日本人に対する深い思いも伝わってきて、こういう方が憲法作成に関られたのかと、まさに歴史の生き証人を見た気分でした。

そしてジテンドラ・シャーマさん。この方は都合が悪くなって来れなかったハンス・フォン・シュポネクさん(元国連イラク人道調査官)の代打として登板されました。ジテンドラさんはインドの方で、国際民主法律家協会会長を務めておられます。「私たち法律家も皆さんと一緒にたたかっていきます」と力強い連帯の言葉を述べられました。

最後はメアリー・アン・ライトさん。女性で元米軍陸軍の大佐を務められ、その後外交官に転身。イラク戦争開始に反対して外交官を辞められ、平和運動に尽力しておられます。お話の中で、米軍の中の半数ぐらいの女性軍人が性的暴行を受けていると言われ、沖縄で起こっている少女暴行とあわせて、軍隊の持つ残虐さを告発されたのが、ショッキングで深く印象に残りました。

学童の子供たちによる一輪車のパフォーマンス

見事な一輪車の演技に大拍手!

「第九で9条」

第九のメロディーに9条の条文をのせて・・・

 シリアスなお話しの後は、元気いっぱいの子供たちの登場。一輪車に乗った子どもたちがステージいっぱいに駆け回り、会場は一気にほのぼのムードに早変わりしました。けん玉では皆とっても上手!名人がたくさんいました。一所懸命集中する姿はカッコよかったですね。そして歌。「ぼくたち大阪の子どもやでー」と下町の子どものたくましい姿が歌われていて元気をもらいました。

そしてテレビなどでお馴染み、平和についての発言も多くしておられる精神科医・香山リカさんが登場され、小山さんと一緒にいろんなお話をされました。香山さんは「改憲は、元気のない日本を間違った処方で治療しようとするのと同じ」、小山さんも「“軍隊を持って自信を持つ”より“今の憲法で60年平和でこれた”ことにもっと自信を」と、それぞれ日頃感じられること、考えられることを、分かりやすい言葉でお話しされ、会場からも共感の拍手がたくさん出ました。

その後、どこからともなく“第九”のメロディーにのせて憲法9条の条文が・・・。歌う行列と、漫才のかけあいのような“大阪のおねえちゃん”といった感じの二人が、話しながら会場に登場。このようなパレードを毎月、御堂筋で行っているそうです。やっている人も笑顔、見ている人も笑顔、こんなハッピーな活動はいいですね。

そして休憩の後は、ソウル・フラワー・ユニオンのライブ。いきなりド迫力の大音響でビックリ仰天。途中から若者たちが大挙して前に押し寄せてきて、アリーナはライブハウスと化しました。“ミクスチャー・ロック”という彼らの音楽は、ロック、レゲエなどの洋楽に、チンドン、三線などが加わった独自の世界。阪神大震災のときには、いろんなところへ出前演奏に行って人々を励ましてきたそうで、そんな“草の根”の音楽活動がきっと多くの人を惹きつけるのでしょうね。

こうして長い一日が終わり、最後は「We Shall Overcome」の合唱で閉会。熱気覚めやらぬ会場を出て、まだまだ日が高い中、渋滞もなく一行無事に三木まで帰ってきました。

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